台湾人集客をしたい人必見!インバウンド対策で大都市・地方の活性術

毎年さまざまな国の人が日本を訪れ訪日者数は2010年には861万人、2015年には1,973万人、2019年には3,188万人と10年で大きく成長しています。訪日者数は1位中国、2位韓国、3位台湾であるものの、世界一高いリピート率を持つ台湾インバウンドを自社で獲得したいと考える企業は多くいます。

しかし訪日台湾人向け集客には言語対応する以外に「具体的にどのようなことをすれば集客が集まり、売上に繋がっていくのかよく分からない」と悩む方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では訪日台湾人のインバウンド対策で集客につながる方法をご紹介していきます。

具体的には、
・訪日台湾人の市場規模が拡大する理由とは?
・台湾人が訪日旅行で求めるものとは
・台湾人観光客を多く集客する方法
・訪日台湾人の集客で成功させるために気をつけるべきポイント
について徹底解説していきます。

訪日台湾人を対象に商品やサービスを販売している方、これから訪日台湾人をターゲットにビジネスを行う方はぜひ参考にしてみてください。

訪日台湾人の市場規模が拡大する理由とは?

台湾人のインバウンド集客対策のために、まずは台湾人がどれほど日本を訪れているのかを知っておくことが大切です。訪日者数が多い国や年間推移を見ていきながら、なぜ訪日台湾人が増加傾向にあるのか理由も解説していきます。

訪日台湾人は世界で第3位の市場規模

≪2019年各国・地域別の訪日外客数≫

訪日外国人客数

出典:JNTO
https://statistics.jnto.go.jp/

各国訪日客数は2019年1年間合計で3188万2049人を記録し、1位中国、2位韓国、3位に台湾といずれもアジア圏からがランクインしています。

台湾人の外国旅行者数と訪日客数の推移(2009年~2018年)

出典:やまとごころ.jp
https://www.yamatogokoro.jp/inbound_data/30556/

一年単位で訪日台湾人客数の変化を見てみると、2009年102万人から10年後の2018年には475万人と約5倍に増加しています。訪日者数1位の中国に追いつくような勢いを保っていくと予測されるでしょう。

東アジア4ヵ国・地域の訪日回数比較(2017年)

出典:やまとごころ.jp
https://www.yamatogokoro.jp/inbound_data/30556/

というのもリピート率が圧倒的に高いのは台湾だからです。訪日中国人の場合60%は初めての来日、33%は2~5回目のリピーターです。一方で台湾は20%の人が1回目の訪日、80%が訪日2回以上のリピーターで台湾国民の5人に1人が訪日している計算となります。今後もリピートする訪日台湾人は増え続けると予測されることから、台湾人集客に熱を入れる企業は多くなっていくでしょう。

台湾人による訪日ブームの理由

それではなぜこれだけの台湾人が日本を訪れブームになっているのでしょうか。その理由には大きく3つあります。

まず1つ目に「親日家」です。台湾は1895年から50年間日本が統治していた時期があり、その際に日本政府が台湾を近代化させるため道路・鉄道・港などさまざまな経済成長を手助けしてきました。その行いがあって台湾人が日本人に対する好意的な気持ちを持っているのです。

2つ目の理由には「日本語の理解がある」ことです。日本が台湾を統治していた時代である現在80代前後のお年寄りは、学校教育で日本語を学んできました。そして現在では高校や大学などの選択教科で第2言語として日本語を学ぶ人もいることから、台湾人には日本語の読み書きのできる人が多くいます。そのため日本旅行へ訪れた際も言語の壁によるストレスをそこまで感じず楽しむことができるのです。また台湾の公用語で使用される言語「繁体字」が日本の漢字と似ていることから理解しやすいということも要因となっています。

3つ目には「移動コストの低下」です。2012年に交通革命である格安航空会社「LCC」が次々と進出し、低価格で旅行できるようになりました。さらにセールやオフシーズンになると特別安く航空券を手に入れることも可能なので、訪日回数の増加につながっています。

台湾人が訪日旅行で求めるものとは

訪日者の約8割がリピートしている台湾人ですが、どのような目的があって何度も日本を訪れているのでしょうか。ここでは台湾人の訪日理由である「ショッピング」「日本ならではの趣味体験」「日本ならではのグルメ」「SNS映え」について順番に解説していきます。

ショッピング

訪日の際に自分用・お土産用としてショッピングを楽しむのは、誰しも旅行の醍醐味です。日本には買い物スポットによって販売されているものが異なるため、観光地に合わせてお気に入りの物を探すことができます。例えば東京の場合であれば江戸の伝統的雑貨が並ぶ「浅草」、高級ブランドが揃う「銀座」、プチプラで個性的なファッションが集まる「原宿」、アニメキャラクターグッズと家電の街「秋葉原」などがあります。

年齢に関係なく訪日台湾人が購入したいと特に人気なのが、薬(風邪薬、目薬、湿布、胃薬)、基礎化粧品、コスメ、洗顔などの医薬品や健康グッズです。これらの日本製品を台湾で購入することもできますが「日本の方が良い成分を使っている」という噂が広まり、日本へ旅行した際に購入する人が多くいるのです。

また和菓子や抹茶などの「日本らしい」物、北海道・沖縄などの「地域限定」のお菓子、醤油・味噌・ワサビ・柚子胡椒などの「調味料」も人気です。これらの商品が販売されているドラッグストア・スーパーマーケット・コンビニに立ち寄るのが、訪日台湾人ショッピングの定番となっています。

日本ならではの趣味体験

訪日での楽しみであるショッピング「モノ消費」は絶大な人気があります。しかし台湾で生活する中でも普段から行っている趣味や、日本でしかできない体験をする「コト消費」に比重を置く訪日台湾人が近年増えてきています。

例えば「アウトドアの趣味」であればゴルフ、キャンプ、サイクリング、登山などです。「インドアの趣味」であれば美術館・博物館・映画・音楽などがあり、台湾国内だけでなく別な場所(国)でも趣味を楽しむ目的に訪日する人も増えてきています。

「日本でしかできない体験」では温泉・伝統文化・ポップカルチャー・USJやディズニーランドなどのテーマパークや、一年中温かな台湾の季節には無いウィンタースポーツ(スキー・スノーボード)も人気です。

日本ならではのグルメ

「日本だけ・各地域だけ・季節限定だけ」しか食べられない、限定グルメを楽しむのも台湾人に人気です。台湾は基本的に生ものを食べる習慣がなく、お肉・魚・野菜まで全て火が通っているものを食します。しかし日本は製造から提供まで衛生環境が良いため、お寿司・刺身・馬刺し・鶏刺しなどの生ものを味わってみたいと思う台湾人も多いようです。

台湾人に特に人気の食べ物は「魚介類」では牡蠣・ウニ・イカそうめん・タラバガニ、「本場で食べたい」のはラーメン・お好み焼き・天ぷら・たこやき、「その他」にはメロン・お米といったものも人気があります。

SNS映え

日本人と同じく台湾人もSNSを好み、その中でもSNS映えするものに惹かれる傾向があります。普段の生活を切り取った場面はもちろん、旅行へ行った際に撮影した写真をSNSで自慢したいと考えるのが台湾人の特徴です。そのためお洒落な雰囲気・綺麗な景色・インパクトのある食べ物などSNSでシェアされているところに「自分も行ってみたい」と旅行計画を決めるきっかけにもなっています。世界一のアクティブユーザーを持つ「Facebook」、口コミサイトより信頼性のある「ブログ」、若い世代の女性にシェアされている「Instagram」が台湾で人気のツールです。

台湾人観光客を多く集客する方法

多くの台湾人が何度も日本を訪れる理由が何かを理解できたかと思います。続いては自社の商品やサービスを集客するためには、どのような方法が効果的なのかを解説していきます。

FacebookなどのSNSと連携

「SNS映え」という項目で説明したように台湾人は写真を撮ることを好み、撮った写真をシェアできるFacebook利用率の高いことが特徴です。そのため自社のFacebookページでおすすめスポットや美味しい食べ物などを紹介しつつ状況に応じて広告も併用することで、認知や拡散される確率は高くなっていきます。

「Facebook」以外にもFacebookの子会社「Instagram」や「Line」「YouTube」が台湾で多く利用されているのでSNSそれぞれの機能やユーザー層に合った情報発信ができれば、コストを最小限に抑えながら集客効果を高めることが可能です。自社で販売したい商品やサービスはどのSNSを使えば適切なのか分析し、うまく使い分けて効果を最大化させていきましょう。

Google検索エンジンやGoogleマップ

台湾で利用される検索エンジンは87%が「Google」、12%が「Yahoo」、1%が「その他」という結果となります。訪日旅行中の旅ナカでは、現在地から飲食店やホテルなどを検索するシーンも多くあるため、Google検索エンジンに表示されるようなSEO対策やGoogleマップの表示設定が重要となります。

手軽に設定でき無料で利用できるのは「Googleマイビジネス」機能を使う方法です。Googleマイビジネスを使えば「自社商品・サービスに関する情報」「外観・内観の写真・動画」「ホームページの連携」「口コミの管理」など自社の魅力を表示設定し、集客に役立たせることができます。

トップブロガーに依頼

台湾ではブログ文化が根強く残り、フォロワー数が数十万人・数百万人もいるパワーブロガーが多くいます。パワーブロガーの記事に書かれたスポットや商品などは「自分も行ってみたい・試したい」とユーザーに大きな影響力与えることができるのです。そのため自社商品・サービスやスポットの記事をトップブロガーに依頼することで、問い合わせ・集客・売上向上まで見込めるでしょう。

台湾人向け訪日メディアに記事や広告を載せる

訪日外国人向けのインバウンドメディアを利用して、Web上で情報を発信する方法です。メディアそれぞれ特徴があり、「ターゲット国」「ターゲット層(男女、年齢層、趣味・嗜好の属性)」「機能」「ユーザー数・PV数」が異なります。自社で売り出したい商品やサービスとメディアが持つターゲット層が釣り合っていることが条件ですが、適切な情報を届けられれば認知度・集客・売上アップに期待することができるでしょう。

「台湾インバウンド向けのメディアサイト」について詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご覧下さい。
(タイトル:台湾人向けインバウンドメディア3選|サイトの特徴や選び方を解説)
↑リンク挿入をお願いします。

訪日台湾人の集客で成功させるために気をつけるべきポイント

台湾インバウンド集客をするために、気をつけなければいけないポイントを3つ紹介していきます。

SEO対策(アルゴリズムの理解)

ブログ記事やその他コンテンツ記事を検索キーワードで上位を目指すなら、GoogleのSEO対策ができるかがポイントです。フォロワー数を多く抱えるブロガーやユーチューバーに宣伝を依頼する場合だとしても、台湾人のほとんどの人が利用する検索エンジンGoogleの検索上位になるようにSEO対策することが重要となります。

近年ではGoogleの検索上位にYouTube動画がランクインしてきていることから、YouTubeでの情報発信やYouTube SEOも念頭におきながら発信していきましょう。

台湾人目線かつ宣伝っぽさを出し過ぎない

台湾は企業や自治体が宣伝広告されたスポットや商品に興味を持つのでなく、ブロガーや個人SNSの信頼度や影響力の方が大きいことが特徴です。そのため自社商品・サービスのプロモーションを前面に出すのではなく、台湾人の考え方や価値観などを理解した上でどのように発信していくかを慎重に考えることが大切です。

配信メディアに自社商品・サービスが合っているか

ユーザー数やPV数が多いメディアを利用しても、自社が取り扱う商品やサービスの属性がマッチしなければ集客ができるとは限りません。例えば中国・韓国・台湾人をターゲティングしたメディアを利用しても、メディアを利用している台湾人の割合は10%と少なければ効果が期待できないのです。そのため自社とメディアの特徴を把握し、属性が近いメディアを利用しましょう。

まとめ

この記事では訪日台湾人向けのインバウンド集客方法について解説しました。台湾インバウンドの市場規模は毎年大きく拡大し、年間を通しても安定的な集客を見込めるため企業や自治体にとって外せない市場です。

より効果的に訪日台湾人を集客するためには
・コストを抑えられる「SNS情報発信」
・知識が必要ですが検索上位に上げる「SEO対策」
・大きな影響力を得る「ブロガーの起用」
・ターゲティングされた「インバウンドメディア」
を上手く活用していくことが重要です。そのためには台湾の文化や価値観を深く理解しておきましょう。

「旅行酒吧(トラベルバー/travel98)」は台湾人に特化したインバウンドメディアで、台湾集客につなげることができます。サイト月間PVは550万、ターゲット年齢層は若年層を中心に25歳~55歳まで幅広いのが特徴です。メディアは全て中国語で構成されているため、広告出稿や店舗・サービスの紹介など中国語でのやり取りを前面にサポートしています。

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