訪日台湾人向けファムトリップの成功事例とポイントを解説

ファムトリップは訪日外国人観光客をより多く集客すること、ブランドイメージを持ってもらうこと、商品やサービスの魅力を紹介することなどができます。この記事では、ファムトリップを行うメリット、台湾人向けファムトリップの事例、注意点を紹介します。

SNSやブログは日本国内だけでなく海外でも日常を投稿することや検索するために閲覧するなど、多くの人が日々利用しているツールです。

近年では芸能人やタレントよりもフォロワー数の多いインフルエンサーやKOLと呼ばれる人が注目され、彼らに依頼して企業の商品やサービスを紹介するプロモーションが当たり前になってきました。

そのプロモーションの1つに「ファムトリップ」という方法があります。

ファムトリップは訪日外国人観光客をより多く集客すること、ブランドイメージを持ってもらうこと、商品やサービスの魅力を紹介することなどができます。

なんとなく聞いたことがあるプロモーション方法でも、「実際にどのように集客していくのか」「どのようなメリットがあるのか」「これまでどのような事例があるのか」と悩む方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では「ファムトリップ」について詳しく紹介していきます。

具体的には、

  • インフルエンサー(KOL)を活用した「ファムトリップ」とは?
  • ファムトリップを行う4つのメリット
  • 台湾人向けファムトリップの事例
  • ファムトリップを行う上での注意点

について徹底解説していきます。訪日台湾人を集客している、もしくはこれから集客したいと考えているお店・企業・自治体の方はぜひ参考にしてみてください。

インフルエンサー(KOL)を活用した「ファムトリップ」とは?

ファムトリップとは訪日外国人を集客するためのプロモーション体験ツアーのことを指します。そのツアーには旅行会社やメディア、インフルエンサーやKOLなどを日本に招聘し体験してもらうのです。ファムトリップを紹介する前に、まずはインフルエンサーとKOLとは何なのかということから順番に紹介していきます。

インフルエンサーとKOLとは

日本でもよく耳にする「インフルエンサー」とはSNSで多くのフォロワーを抱えているため、ユーザーや顧客に大きな影響力を与え、来店や購買欲に繋げられる人のことを言います。「KOL」はキーオピニオンリーダー(Key Opinion Leader)の略称で、インフルエンサーと同様にSNSやブログなどである特定の人に影響力を与える人のことです。

インフルエンサーやKOLと呼ばれる人は具体的に

  • 写真共有アプリInstagramでフォロワー数が多い「インスタグラマー」
  • 動画共有サービスYouTubeでフォロワー数が多い「ユーチューバー」
  • ブログ上で配信したコンテンツのPV(ページビュー)が多い「ブロガー」

などがあげられます。

この「インフルエンサー」と「KOL」の大きな違いは、「専門性の有無」です。「インフルエンサー」はフォロワー数が多く人気のある人ですが「KOL」はある特定分野の資格、スキル、実績、深い知識などを持っているため信憑性が高いのが特徴です。台湾・香港・中国などアジア圏ではインフルエンサーよりもKOLの人気が高く、KOLを活用した広告プロモーションが一般的になりつつあります。

「インフルエンサーとKOL」について詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひご覧下さい。
タイトル:台湾マーケティング必須のKOLとは?インフルエンサー活用の重要性を紹介
↑リンク挿入をお願いします。

ファムトリップとは

「ファムトリップ(FAMトリップ)」とは下見招待旅行(モニターツアー)をするプロモーション方法です。具体的にはブログやSNSでフォロワー数の多いインフルエンサー/KOL、旅行代理店、メディアなどに現地視察や体験をしてもらいます。そしてブログ、動画、メディアなどのさまざまなコンテンツで、訪日外国人に向けて情報を発信し誘致促進に繋げていく方法です。

「ファムトリップ」はFamiliarization Trip(ファミリアライゼーション・トリップ)の略称で、「Familiarization」は慣れ親しませること/習熟させることの意味があります。訪日観光客数を増やすためインバウンドを取扱う日本国内の旅行会社や地方自治体、アウトバンドを取扱う世界各国の旅行会社や企業など、国内・海外両方からも依頼が殺到するプロモーションです。

ファムトリップを行う4つのメリット

ファムトリップを行うとどのような効果やメリットがあるのか具体的に解説していきます。

メリット①訪日台湾人の情報収集源にリーチできる

訪日台湾人が旅マエの情報収集する手段は「ブログ(40.2%)」「旅行会社のホームページ(25.9%)」「旅行専門誌(25.6%)」「SNS(19.2%)」「テレビ番組(19.2%)」が上位にきています。アジア圏の中でも特に台湾はブログ文化が強いため、ブロガーによる支持は絶大です。さらにSNSで影響があるインフルエンサーやKOLも人気のため、訪日台湾人向けにはファムトリップでのプロモーションで大きな効果に期待できると言えます。

順位 役に立った旅行情報源(出発前) 回答率
1位 個人のブログ 40.2%
2位 旅行会社のホームページ 25.9%
3位 旅行専門誌 25.6%
4位 SNS(Facebook、Twitter、微信 など) 19.2%
5位 テレビ番組 18.2%
6位 宿泊施設ホームページ 16.9%
7位 自国の親族・知人 14.7%
8位 宿泊予約サイト 14.5%
9位 旅行会社パンフレット 14.5%
10位 航空会社ホームページ 13.3%

メリット②外国人目線で自社の強みを分析できる

訪日外国人を集客したいと思っても、特に地方都市やまだ多くの訪日客集客の実績がない地域では、「自分たちの商品・サービス・スポットのウリが何か分からない」というケースも少なくありません。ファムトリップは招待した訪日外国人が実際に体験してもらうことで、どういった点が観光客たちに魅力的に映っているのか、それぞれの国や地域目線で強みを把握することができます。

そしてブログやSNSなどで発信してもらい集客に繋げるだけでなく、体験してみて印象に残ったことや魅力に感じたこと、見込まれるターゲット層まで生の声を聞いて今後の戦略や立てやすくなることも可能となります。また企画する旅行会社の広告とは異なり、実際に体験してみた旅行者目線の声によって顧客に届けるため、受取側は押しつけがましい広告とは異なるイメージを持たせることができるでしょう。

メリット③持続的なプロモーション効果

プロモーション方法で一般的なのはアフィリエイトや動画、リスティングのWeb広告と、雑誌やテレビなどのオフライン広告などあげられ、これらは持続的な広告費が必要になります。一方でファムトリップを行った場合は、体験後にブログやSNSで発信してもらうのでかかるコストは一時的な招待費用のみで抑えることができます。

さらに消去しない限りSNSやインターネット上に投稿したコンテンツが残り続けるので継続性もあります。一度上げられたコンテンツユーザーに閲覧し拡散もし続けるので、コンテンツが財産となっていくことが大きなメリットです。ちなみに招待費用は基本的に、航空運賃、宿泊費、その他移動費、飲食代、交渉費が最低限必要となります。

メリット④関心を惹きつけるきっかけになる

出典:観光庁「平成29年訪日外国人消費動向調査」
https://www.mlit.go.jp/common/001230647.pdf

観光庁の調査によると、訪日者数が多い東アジア4カ国の2回目以上の訪日者数は、香港(83%)、台湾(80%)、韓国(64%)、中国(40%)となっています。その中でも台湾と香港からのリピーター率は高く、10回目以上のヘビーユーザー率も2割程度と世界でも1位2位を争う数値です。

訪日回数が少なければ東京や大阪などの都市部へ訪問する人が多く、訪日回数が増えると北海道や沖縄などの地方部へ訪問し、滞在日数も長くなっていく傾向があります。そのため地方部でのファムトリップは、その土地の魅力を知るきっかけとなり、「ここに行ってみようかな」と訪問地になる可能性が高まるのです。

台湾人向けファムトリップの事例

ファムトリップと旅行会社が企画したツアーとの違いは、その地域・スポットならではの魅力を、現地に精通している人がツアーを開発しているかどうかです。現地を深く知っていれば1つ1つのお店や観光スポットだけが潤うのではなく、街や地域全体が活性化することにもつなげることができます。

日本国内で既にファムトリップを行い、集客や売上増加の効果を得ている自治体や地域があります。今回ご紹介するのは台湾人向けのファムトリップの事例で、台湾にはない「雪」と異文化を感じられる「文化体験」を行った2つの例を紹介していきます。

事例①山形県飯豊町:雪国体験+文化体験

山形県飯豊町では「スノーモービル、雪遊び、民泊・文化体験」をセットにしたファムトリップを行いました。飯豊町観光協会は地方部で訪日外国人観光客が喜ぶような魅力は何かと悩んだ結果、インバウンド誘致のために地域の魅力発信は「雪」と決めたのには2つの要因があります。

それは飯豊町には以前からスノーモービル愛好家が多かったことと、日本スノーモービル安全普及協会(JSSA)認定のインストラクターが多かったことです。ツアー内容は観光客をスノーモービルに乗せて、一面雪景色を走るということを決めました。

ファムトリップで招致した台湾人をスノーモービルに乗せ、台湾の旗を振りながらバスを見送るという光景がSNSによって台湾中へ広がり、「雪国体験やスノーモービルに乗れる飯豊町」としてブランド化したのです。

そしてその他にも雪国体験の他に農家民宿を利用した民泊と田舎暮らしも体験できるツアーになっています。山形市内で行われる花笠音頭や農作業の日差し・雨よけのために、毎年飯豊町中津川(なかつがわ)地区では農家の冬の内職として花笠が作られていました。現在では花笠(菅笠)を使う機会や作り手が減ってしまったことから、田舎暮らしの体験として農家民宿受け入れ事業(田舎に泊ろう)が開始されています。

≪ファムトリップを行った感想≫

  • JSSA認定を持ったインストラクターがスノーモービル、バナナボート、巨大すべり台について指導にあたったが、当初は翻訳者の手配ができず独学の英語表示で操作方法や注意事項を説明に苦戦した

≪今後の課題≫

  • 案内の看板や指差し表など会話しなくても伝わるような言語対応を充実していくこと

≪ファムトリップ概要≫

  • 主体者: 飯豊町観光協会(どんでん平スノーパーク)
  • ツアー名:來去郷下住一晩(田舎に泊まろう)」
  • 体験内容:スノーモービル、雪遊び、民泊・文化体験
  • 日程:台北→仙台空港→上山温泉→蔵王→飯豊町→銀山泉→松島→仙台空港
    4泊5日/5泊6日の2パターン
  • その他:ガイド無しで1軒4名程度が宿泊

≪実績≫

  • 本ツアーは台湾観光協会より金賞(金質旅游奨)を受賞(平成24年度)
  • 現在の民宿数は10軒
  • 雪体験:平成20年910名、21年2,120名、22年1,053名、23年693名、24年237名、25年483名
  • 民泊体験:平成22年92名、23年75名、24年161名、25年183名
  • 首都圏の児童生徒の山村留学を受け入れ

台湾のお客様誘致のための自作チラシの写真

スノーモービルの操作説明         農家民宿の女将が出迎え

出典:国土交通省観光庁「インバウンド着地型観光の手引き」
https://www.mlit.go.jp/common/001091713.pdf

事例②石川県加賀地区:雪国体験+文化体験

石川県加賀地区(5市1町)では「観光資源視察+海鮮バイキング+温泉+温泉宿に宿泊」をセットにした、1泊2日のファムトリップを行いました。近年台湾観光客だけに限らずその他の国や地域で、団体旅行よりも個人旅行(FIT)での訪日割合が増加しています。石川県加賀地区は「着地型観光(旅行者は観光現地で集合・参加・解散する観光形態)」者を高めようと、小松空港(石川県小松市)と直行便で結ばれた台湾から、個人旅行者向けのモニターを招きました。

プラン初日には神社や交流館などの「観光資源視察」、漁港で「海鮮ランチバイキング」、「山中温泉の散策」をした後に「山代温泉へ宿泊」します。そして2日目は「日本文化体感」と「雪国の生活文化体感」の2つのコースが用意されています。

「日本文化体感コース」では和紙漉き体験、ふるさと歴史館視察、台湾でも人気の松井秀樹ベースボールミュージアム見学、ランチにはご当地グルメのみそ豚丼を堪能できます。「雪国の生活文化体感コース」では雪景色に包まれた町の散策や雪だるま制作、神社参拝、酒造と寺の見学、ランチには町の創作膳を味わえます。

≪ファムトリップを行った感想≫

  • 地域の魅力に気づいた
  • 自治体と連携や協力することで、集客しやすくなることに気づくことができた
  • モニター参加者から質問がでるほど関心をもってもらえたことを実感
  • 現地住民との交流に価値があることに知った
  • 訪日台湾人は最低限の英語を理解しているため、必ずしも中国語で対応する必要がないことを知った

≪今後の課題≫

  • 訪日客にとってもっと説明を理解しやすくするため、スマートフォンをかざして映像で説明できるアプリ・システムの整備や伝わるしくみを作る
  • 現地言語での案内や整備する予算は厳しい
  • 文化圏が近い地域で連携して、ブランディング力を高める

≪ファムトリップ概要≫

  • 主体者: 加賀地域連携推進会議
  • ツアー名: –
  • ターゲット:台湾の個人客
  • 体験内容:観光資源視察+海鮮バイキング+温泉+温泉宿に宿泊
  • 日程:1泊2日
  • 参加者:台湾人7名

雪だるま作りを楽しむモニター

出典:国土交通省観光庁「インバウンド着地型観光の手引き」
https://www.mlit.go.jp/common/001091713.pdf

ファムトリップを行う上で重要なこと

ファムトリップは少ないコストで大きな効果を得られることに期待できるので、近年注目を浴びているプロモーション方法です。しかし参加するモニターや訪日観光客のことを考えると、ファムトリップを行う時点でも気をつけなければいけないことがあります。どんなことに注意しておくべきなのか、5つ紹介していきます。

ペルソナ設計

ペルソナとは、サービスや商品の典型的なユーザー像のことを指します。

実際には、どのような人が地域に訪れるのか、現状のデータや観光資源を鑑みペルソナを設計していきます。

このペルソナの解像度が高ければ、目的を叶えやすくなります。

例えば、

  • 性別
  • 年齢
  • 職業
  • 世帯年収
  • 最近の悩み
  • 家族構成
  • 居住地
  • 趣味
  • 休日の過ごし方
  • ゴール
  • 好きなメディア
  • 検索キーワード
  • 職業
  • エピソード

など、イメージを固めることで精度の高い施策を打つことができます。 このペルソナ設定は、ファムトリップ成功において最も重要といっても過言ではありません。

多言語対応する

観光地までの案内や交通手段での案内など、多言語での案内表記が重要です。訪日台湾人の多くは最低限英語の理解や日本語漢字に似ている繁体字を使用しているため、英語または日本語の漢字である程度は理解することが可能です。しかし禁止事項や案内の説明など重要な項目を伝えなければならない際には、訪日観光客の十分に理解できる言語表記がベストと言えます。

交通手段を増やす

ファムトリップでは地方都市の魅力を情報発信できることがメリットですが、地方では観光地までの距離が遠く、電車やバスなど公共交通機関も少ないため移動が難しいことをあげられます。レンタカーを借りる手段もあるものの国際免許の所持や手続き作業など、現実的には厳しいです。そのため最寄り駅や空港を繋ぐ直行シャトルバスの運行や送迎サービスなどを用意する必要があります。

Wi-Fi環境を整備する

訪日観光客は旅ナカで観光スポットや交通手段を調べるため、マップ、SNS、ブログなどの検索にインターネットは欠かせません。多言語対応が十分でない場所では、翻訳するためのアプリやサイトが必要な場面もあります。

訪日観光客の主な通信手段はWi-Fiです。モバイルWi-Fiや国際ローミングを使用する場合もありますが通信料が高額になりやすく、SIMカードを入れる場合は日数制限があることから長期滞在者には不向きです。そのため宿泊施設、バスや駅の構内、空港、飲食店、商業施設などでの無料Wi-Fiを利用できれば簡単に調べることができることから、無料Wi-Fiの整備は重要となるのです。

モノ消費よりもコト消費への変化

インバウンド業界では訪日旅行が商品を購入する「モノ消費」から、何かを体験する「コト消費」への傾向が高まっています。2015年に中国を中心として商品を大量に購入する爆買いブームは現在落ち着きを見せ、飲食費、宿泊費、体験費用などのコト消費へ重点を置く旅行スタイルが当たり前となっています。

訪日外国人向けに物を販売するのではなく、日本や地域ならではの文化体験や季節体験を提供するコト(体験)に重視したインバウンド戦略を考えていくことが集客や売上へとつながっていくことでしょう。

費用対効果を見極める

インフルエンサーやKOLにファムトリップを依頼する際は、「影響力が高い=フォロワー数が多い人」を選定することも重要です。しかしSNSやブログなどで情報発信した後にどれだけ効果が得られるか、費用対効果を見極める必要があります。モニターとして招致するインフルエンサーやKOL本人や、その視聴者やファンであるユーザーが、日本に興味を持っている人なのかどうかによっても集客や売上に差が出てきます。

そのため依頼先(モニター)の選定、ファムトリップにかかる旅行費、依頼費用、情報発信の後の効果をしっかり分析していくことが大切です。

ファムトリップがうまくいかない?今すぐできる改善方法

ファムトリップが成果につながらない場合、一番多い理由は単発のファムトリップになっているからです。では、なぜ単発のファムトリップが良くないのでしょうか?ここからは、ファムトリップが上手く行かない場合に、今すぐできる改善方法を紹介します。

旬な情報を盛り込んでいない

ファムトリップは1回実施して終了というわけではありません。

単発なファムトリップとして片づけてしまうと、旬な情報を盛り込めずに、ターゲットに地域の魅力を最大限アピールするのは難しいです。実際に、ファムトリップを実施したからといってすぐに成果に繋がるわけではありません。

例えば、8月にファムトリップを実施したとしても、最速で冬や翌年の同時期に成果が少しずつみられます。1年も経つと、旬な情報を盛り込むことができず、台湾からの観光客も見込めないでしょう。

旅行代理店によっては既に1年先の商品まで決まっていることが多く、その場合は実際に成果が出るまで1年以上かかる場合も多いです。ファムトリップを実施した後は、最低でも数か月に一度の頻度で旅行代理店などと密に連絡を取り、最新の情報を盛り込む必要があります。

常に最新の情報を盛り込んでいれば、旅行代理店側からしても商材を売りやすくなります。

旅行担当者を味方に付ける

コロナが終息してからは、徐々にコロナ前のような観光客の賑わいを見せています。今後も、訪日する外国人旅行客が増える見込みは十分にあります。このような状況下でファムトリップでターゲットとなる国の来訪客を獲得するためには、旅行代理店の担当者を味方に付けることが大事です。

また、地域との信頼関係があれば、相談もしやすく、協力してもらいやすくなるでしょう。

ファムトリップを成功させるためには、旅行代理店の担当者を味方に付けて、長い目でサポートする姿勢が欠かせません。観光地として人気の国は日本だけではありません。

世界の強豪地域との競争を勝ち抜くためにも、担当者を味方に付けて地域の魅力を最大限発信しましょう。

実施しただけで成果には繋がらない

ファムトリップは、実施したら終了というわけではありません。旅行代理店は、ファムトリップを通じて得た各地域の情報を元に、商品造成に動きます。ファムトリップが古い情報だと、旅行代理店からしても魅力が半減します。ファムトリップを実施した後に旅行会社からの連絡を止めてしまうと、その後の商品造成や販路につながりにくくなります。

ファムトリップにて商品造成を目指すなら、ファムトリップを実施した後も長期的尚付き合いができるように働きかけることが大事です。

まとめ

この記事では訪日台湾人を集客しているお店・企業・自治体の方向けに、「ファムトリップ」でのプロモーション方法について解説しました。

欧米や中国本土の人と比べて台湾人は嗜好や好み、生活習慣、性格的にも日本人と近いところが多くあります。また日本のドラマやアニメなどを見る習慣や、日本に興味や親近感を持っている台湾人が多数います。そのため訪日台湾人向けに魅力や情報を発信することや環境整備を整えることで、多くの訪日台湾人が集まり売上をあげることも可能となるでしょう。

今回ご紹介したファムトリップでのプロモーション方法以外にも、インバウンドメディアで情報発信して集客する方法もあります。インバウンドメディア「旅行酒吧(トラベルバー、travel98)」は台湾・香港・マカオを中心としたユーザーが多く集まり、インフルエンサーやKOLといった消費者に影響力を与える人まで幅広く利用されているメディアサイトです。

9万件を超えるブログ記事、集客に活用できるクーポンの発行、旅程表などの多くの機能があり、「飲食店、体験施設、宿泊施設、交通情報」など訪日旅行に必要な情報がぎゅっと集まっているのが特徴です。台湾人・香港人向けのメディアを活用したい方は、BEENOS Travelへご相談ください。