全国旅行支援とは?観光庁が運営するインバウンド支援を解説

観光庁が運営する全国旅行支援ですが、以下のような疑問を持っている方も多いでしょう。

  • 全国旅行支援とはそもそもどのようなものなのか
  • 地域クーポンとはどのようなものなのか
  • メリットやデメリットを知りたい
  • 利用客からどのような問い合わせが多いのか

本記事では疑問を解決するための内容を紹介します。全国旅行支援について詳しく知りたい方は本記事を参考にしてください。

国旅行支援の概要・仕組みについて

最初に紹介するのは、全国旅行支援の概要や仕組みについてです。以下の内容に沿って紹介します。

  • 全国旅行支援の概要
  • 全国旅行支援の注意点
  • 全国旅行支援に関する運営の仕組み・事務局など
  • 全国旅行支援の予算情報

それでは順にみていきましょう。

全国旅行支援の概要

全国旅行支援とは、観光庁が2022年10月11日より開始した新しい旅行キャンペーンです。全都道府県への旅行を対象にし、旅行代金の割引や地域クーポン券を配布することで、主に観光業界の経済効果アップを狙っています。もともと観光庁が打ち出していた「新GoToトラベル」の支援策をもとに考えられています。

県民割と違い、対象は全国に広がりますが、実施するかどうかを決めるのは各都道府県です。全国的に旅行者や観光に関わる事業者を支援しつつも、新型コロナの感染状況など、地域差についても考慮できる仕組みとなっています。

全国旅行支援の注意点

全国旅行支援の注意点は、旅行先の都道府県によってルールが違うことです。全国旅行支援は国が発表した支援策ですが、キャンペーンの詳細を決定するのは各都道府県です。実際に、各都道府県がキャンペーン名を決めていたり、実施機関やクーポンの使用方法が違ったりと、独自のルールがあります。ルールが各都道府県で異なることは、全国旅行支援の問題点のひとつとされています。各都道府県がキャンペーン特設サイトを用意しているので、旅行先を決めたら確認してみましょう。

全国旅行支援に関する運営の仕組み・事務局など

全国旅行支援の実施主体は各都道府県です。使用ルールや旅行者向けの情報は各都道府県のキャンペーン事務局が管理している特設サイトで調べられます。ホテル・飲食店などの事業者の登録や補助金申請方法なども、各都道府県のキャンペーン事務局が発表しています。

県民割と全国旅行支援の大きな違いは、「各都道府県が全国から観光客を受け入れられる」ことです。各都道府県が発信しきれない全国に関する情報などは、GoToトラベル事務局がサポートすることになっています。

全国旅行支援の予算情報

全国旅行支援では、旅行者は割引価格で宿泊プランを予約でき、キャンペーンに参加するホテル・旅館、飲食店・土産物店などは、国から給付金を受け取れます。全国旅行支援が決定する前、政府は「新GoToトラベルキャンペーン」の予算として、約5,600億円を確保していました。GoToトラベルは停止が決定しましたが、確保していた予算は5,600億円は全国旅行支援の予算として充てられることになりました。さらに、県民割のために用意されていた予算約3,300億円の残りの金額も、全国旅行支援の予算として使用されました。現在実施中のキャンペーンは、「予算がなくなり次第終了」となります。

国旅行支援で使用できる地域クーポンとは

次に紹介するのは、全国旅行支援で使用できる地域クーポンです。以下の内容に沿って紹介します。

  • 全国旅行支援の地域クーポンはいつ貰える?どこで使用できる?
  • 地域クーポンはいつまで使用できる?隣接県も対象?
  • STAYNAVI地域限定クーポンは旅行者自身で事前登録必須

それでは順にみていきましょう。

全国旅行支援の地域クーポンはいつ貰える?どこで使用できる?

全国旅行支援の地域クーポンは、利用する宿泊施設のチェックイン時もしくは旅行会社から受け取ります。旅行先の都道府県内の対象店舗(飲食店や観光施設など)で利用できます。地域クーポンは紙の状態で渡されますが、紙のままでは使用できない店舗があるため、注意が必要です。紙に印刷されているQRコードを読み取って電子クーポンとして使用すると、ほぼすべての店でクーポンが使用できます。地域クーポンを利用する際は、電子クーポン化する作業が発生することを覚えておきましょう。

地域クーポンはいつまで使用できる?隣接県も対象?

GoToトラベルの地域共通クーポンは、隣接県も対象となりましたが、全国旅行支援の地域クーポンについては、旅行先の都道府県の対象店舗でのみ利用可能です。旅行期間中でしか使用できない自治体もあるため、有効期限を確認する必要があります。旅行プランに合わせてクーポンを有効活用して使い切りましょう。

STAYNAVI地域限定クーポンは旅行者自身で事前登録必須

2023年実施分から、全国旅行支援の電子クーポンで「ステイナビ地域限定クーポン」を導入する「北海道・青森県・宮城県」は旅行者自身で、クーポンの発行申請が必要です。予約後、旅行出発前までに速やかに申請するようにしましょう。

国旅行支援のメリットとは

次に紹介するのは、全国旅行支援のメリットです。以下の内容に沿って紹介します。

  • 割引対象の旅行が全国に広がる
  • 航空会社や鉄道会社の経済効果アップにつながる
  • 平日旅行で密を回避できる

それでは順にみていきましょう。

割引対象の旅行が全国に広がる

割引対象が全国に広がることは、全国旅行支援の一番のメリットといえるでしょう。県民割では、限られたブロック内での旅行しか割引対象にならず、旅行をあきらめる方が多かったはずです。割引対象の旅行が全国に広がることで、多くの方が旅行を計画し、観光に関連した産業が活発化するでしょう。

航空会社や鉄道会社の経済効果アップにつながる

全国旅行支援では、交通付きパック旅行の割引上限額が高めに設定されています。GoToトラベルでは、マイカーやレンタカーでの旅行が多く、航空会社や鉄道会社などへのメリットが少なかったと言われています。全国旅行支援では、交通付きパック旅行の割引額が最大8,000円になりました。2023年実施分からは最大5,000円に引き下げられましたが、航空会社や鉄道会社の経済効果アップにつながるでしょう。

平日旅行で密を回避できる

GoToトラベルで懸念された課題のひとつに、利用者数が週末に集中してしまったことがあげられました。全国旅行支援では、「密」になる状態を少しでも避けるために、平日旅行のほうが地域クーポン券の金額が多めにもらえるように設定されました。週末に利用客が集中することなく、平日を利用した旅行をお得にできることが、メリットといえるでしょう。

国旅行支援のデメリットとは

多くのメリットがある全国旅行支援ですが、デメリットもあります。以下の内容に沿って紹介します。

  • 料金が値上げされていることがある
  • 書類を持参しないと割引の対象外となる
  • 人気観光地だと混雑している場合がある

それでは順にみていきましょう。

料金が値上げされていることがある

全国旅行支援が開始されてから、宿泊料金が値上げする施設が多くみられます。2022年10月には、海外旅行の水際対策が緩和され、入国数の上限が撤廃、個人旅行の受け入れ再開が行われました。インバウンド需要が再び高まるなか、旅行代金も値上げされる結果となりました。全国旅行支援で割引が適用されたとしても、」「実はあまり安くないのでは?」と感じてしまう方も多いでしょう。

書類を持参しないと割引の対象外となる

全国旅行支援は本人確認書類の提示が求められます。開始当初は、ワクチン接種証明やPCR陰性証明書などをホテルやツアー先で提出することが求められていました。旅行参加者のうち1人でも書類を忘れてしまうと割引が除外され、追加料金を支払う必要がありました。3回のワクチン接種をしていない人は、PCR検査、抗原検査を受ける必要があり、割引を受けるために数多くの書類が必要となります。

人気観光地だと混雑している場合がある

全国旅行支援では、人気観光地への旅行が集中しています。とくに東京に関しては、全国旅行支援が開始されてすぐに完売するといった旅行会社も数多く存在しました。テーマパークなども、全国旅行支援が開始されてからは入園者数が急増し、人気観光地は混雑しています。人気が偏ってしまうのは、全国旅行支援のデメリットであるといえるでしょう。

国旅行支援についてよくある質問とは

最後に紹介するのは、全国旅行支援に関して、利用者からよく質問される事項です。以下の内容に沿って紹介します。

  • 事前に準備しておくことはあるのか
  • 最低金額はいくらから使用できるのか
  • 黒字の旅行になるのか
  • 既存の予約は対象になるのか

それでは順にみていきましょう。

事前に準備しておくことはあるのか

事前に準備しておくべきことは、宿泊したいホテルが全国旅行支援に参画しているか確認することです。全国旅行支援はすべてのホテルが参画しているだけではありません。泊まりたいと思っているホテルが全国旅行支援に参画してないと、プラン変更や旅行の取りやめを検討する必要があります。プランを立てる前に、全国旅行支援に参画しているホテルを調べておきましょう。

最低金額はいくらから使用できるのか

最低利用金額は、平日3000円、休日2000円です。近年はホテル料金が値上がりしているため、最低利用金額を下回ることはないと思いますが、泊まりたいホテルが最低利用金額を満たしているか調べてみましょう。

黒字の旅行になるのか

2023年度版からは割引率が下がったこともあり、黒字の旅行にするのは難しいでしょう。都道府県が発行している独自のクーポンを使用することで、お得に飲食やショッピングを楽しめます。黒字にはならないものの、お得に旅をできる点は大きなメリットといえるでしょう。

既存の予約は対象になるのか

既存予約は対象外となります。全国旅行支援を利用する場合は、再度旅行会社から予約を取り直すことをおすすめします。一度予約をキャンセルする形になるため、キャンセル料金が発生する場合があります。

まとめ

全国旅行支援は、GoToトラベルの問題点を改善する形で、運営されることとなりました。全国に旅行対象が広がり、人々の往来を再開させるきっかけとなりました。新型コロナ感染症で大きく経営が落ち込んだ観光業界にとっては、観光需要を高めるきっかけとなるでしょう。現在、北陸応援割が実施されています。1月1日の地震で大きく落ち込んだ観光需要を呼び戻すきっかけになると期待されています。旅行を通じて北陸を応援できるため、多くの利用が見込まれています。全国旅行支援の利用には、デメリットもありますが、事前に適用条件を詳しく調べておくことで、解消されるでしょう。全国旅行支援で落ち込んだ観光需要を復活させるため、積極的な利用を行いましょう。